戦後の住宅外壁の流れを概観すると、当初は構造材の上に板やトタン(波板鉄板)を直張りした外壁が主流を占め、断熱や防水という概念は全くありませんでした。その後、モルタル塗りが登場して主流を占めますが、最初は構造材の上に「きずり」という横板を1センチほど隙間を空けて張り、その上からモルタルを塗るという、シンプルな構造でした。その後、金網(ラス)を下地に張ってからモルタルを塗る「ラスモルタル仕上げ」が主流になります。
しかし、モルタル仕上げは防水性が低く、吸水性もあるため、下地や構造材の腐朽、蟻害(ぎがい)などが多く発生。そこで防水層を構成するために「アスファルトルーフィング」が使われるようになりました。
「アスファルトルーフィング」は紙にアスファルトを含浸させたシートで、既に屋根下地には使われていました。住宅の断熱性能がいわれる時代になると、断熱材の使用が進み、室内で発生した湿気が壁体内部に滞留し、結露を起こすことが指摘されました。
























