古い倉庫や工場には赤煉瓦が多く使われており、風雪に耐えた質感や色合いは独特の美しさを見せます。また、地方の醸造元などを訪ねると工場や倉庫、塀、煙突などに煉瓦が使われ、風情のある景観を造り出しています。
ヨーロッパに伝えられた煉瓦はローマ時代から使われ、遺跡には煉瓦構造を多く見ることができます。クラシックな石積みのように見えるヨーロッパの街並みですが、中身の構造体は煉瓦積みで、表面に石を張ったり、モルタルで塗り固め石積み風の模様を施したものが少なくありません。
煉瓦のサイズはローマ時代からそれほど大きく変化せず、日本のJISで普通煉瓦は210ミリ×100ミリ×60ミリと規定されています。このサイズを「全形」と呼び、縦に半分にしたのが「ようかん」、横に半分にしたのが「半ます」です。また、長い断面を「長手(ながて)」、短い断面を「小口(こぐち)」と言います。建築用煉瓦は3尺などのモジュールに合わせるため長手が225ミリや300ミリなどが使われます。
























