一般財団法人日本不動産研究所 地域再生とまちづくり ――各都市が目指すものは <第16回> 岡山県倉敷市・水島地区の構造転換が重要課題 高梁川流域圏ビジョン 連携して成長模索
住宅新報 2016年9月20日 号 18面
新産業都市の優等生
倉敷市は、岡山県の南部に位置し、水島臨海工業地帯を擁し、石油化学コンビナートに代表される重化学工業の都市で昭和期は「新産業都市の優等生」と讃えられ発展を続けてきた。その後、国内市場の成熟化と産業構造の変化に合わせて海外との競争力確保のため設備の集約、廃棄、転換を進め、新しい水島臨海工業地帯へ脱皮を図っている。エネルギー系では、水素が石油精製の副産物として大量に製造されており、これを活用すべく、自動車で注目されている「水素」エネルギーへ対象を広げ倉敷市が中心となって、県内では初となる水素ステーション整備を進め、17年春の稼働を目指している。
市税収で水島は過去、鉄鋼や自動車生産の好調にけん引され、雇用面でも大きな貢献を果たしてきたが、近年の国際的な産業構造の変化でその依存度は長く低下傾向にあるなど、構造転換は重要な問題でもある。市の枢要な税収を支えている水島地区の今後の発展いかんが倉敷市の盛衰を支える大きな源でもある。一方で、密接に連携してきた中小工場があり、後継者や資金難など、転換は容易ではないまま推移している。
























