一般財団法人日本不動産研究所(5) 全国市街地の変遷 ――昭和の記憶から次代へ 広島市原爆で平和記念公園になった中島町 アニメ映画「この世界の片隅に」が教えるもの 大戦前後、女性の日常描く
住宅新報 2017年6月13日 号 12面
連載: 全国市街地の変遷
昨秋から広島市と呉市の街を背景に、第二次世界大戦前後の一人の女性の日常を描いたアニメ映画「この世界の片隅に」が上映されている。
不幸が降り掛かっても、その現実を受け止め、また、ささやかな喜びが舞い降りれば素直に享受し、幸せを感じる日常。この世界の片隅で私は生きていくという主人公の意思が、スクリーンにひろがる。淡い色使い、劇場に流れる穏やかな音楽で脇を固めて、決して肩肘を張ることなく描かれている。戦争を知らない私にも、どこか懐かしい風景とどこかで会ったような思いやりを持ち続ける主人公とを印象づける作風が、ロングランである理由と納得しながら楽しませてもらった。
そして、この映画を見ることで広島市の現在と戦前の街の違いを改めて知ることができた。原爆投下直前まで広島市内で有数の繁華街だった町、中島町。
























