屋根材には瓦、スレート、シート、金属などがあります。現在、住宅レベルの主流は瓦とスレートと言えますが、最近は金属にも注目が集まっています。金属屋根のメリットは軽量であり構造体への負荷が小さく、瓦のように荷重がトップヘビーにならないため地震に強いこと、継ぎ目の少ない長尺工法が可能なこと、材自体が薄板であるため曲面や円筒など葺き方の種類が豊富なことなどが挙げられます。
金属屋根の弱点としては、トタン屋根のイメージが抜けきらないことから、錆びやすいことと剥がれやすいこと、断熱性が低いことなどが挙げられてきましたが、現在上市されている製品の多くはメッキ鋼板が主流となり、皮膜処理等の改良により遮熱性、低汚染性、防錆性能が大きく向上しています。
金属屋根の素材として最も多く使われているのは溶融アルミメッキ鋼板です。これは、表層にアルミメッキを溶融法(700℃前後の溶融アルミに鋼板を数分間浸漬し、表面にアルミニウム皮膜を生成する加工法)によって施したメッキ鋼板です。アルミメッキ鋼板は酸化アルミニウム膜、アルミニウム層、合金層、母材素地より構成された複合金属体となり、耐熱性、耐蝕性、耐摩耗性の特性を持ちます。一般的な亜鉛メッキ鋼板が200~250℃程度を耐熱温度としているのに対し、アルミメッキ鋼板の耐熱温度は500~600℃とされ、安価でありながら高性能な鋼板です。
























