「グリッド」とは単位のことで、例えば設計図などの基本モジュール910ミリや1000ミリに従ってプラニングを行う方法をグリッドプラニングと言います。最近では「スマートグリッド」という言葉をよく耳にします。これは、大発電所→高圧送電網→変電所→トランス→家庭や工場という送電方式だけではなく、太陽光発電や蓄電システムを組み込んだ、小さな発電単位の集合体による相互融通システムのことです。住宅などの小さな発電単位=送電単位(グリッド)を連結して細胞のように活動させるイメージです。その双方向性の賢いイメージが「スマート」というわけです。これを地域にまで広げたのがパナソニックなどが藤沢で実証実験を行っている「スマートシティ」です。
結局、スマートグリッドの考え方は再生可能エネルギーをどのように効率よく組み込むかということですが、これは環境先進国ドイツの例を見るまでもなく、一筋縄では行きません。「緑の党」などとの連携を求めた政府が決めた料金設定が、今になってジワジワと政権の首を絞め始めています。日本でも同様の傾向があり、現在は沈静化に向かいつつはありますが、再生可能エネルギーの購入価格はいずれ大ナタを振るって改正が行われると考えられます。
再生可能エネルギー思想の祖であるバックミンスター・フラー博士の思想は、それが経済活動だけに資するのではなく、ライフスタイルとして完結することを目指していました。そうした思想に共鳴し、再生可能エネルギー利用と言っても、結局は電力会社の手の内から逃れられないことに疑問を抱いた人たちが、エネルギー的に自立する「オフグリッドな住まい」に関心を持ち始めています。
























