一般財団法人日本不動産研究所(17) 全国市街地の変遷 ――昭和の記憶から次代へ 静岡県浜松市・初の百貨店が開店して80年 バブル期に整備、崩壊で閉店相次ぐ 投資需要で再び地価上昇も
住宅新報 2017年9月12日 号 12面
連載: 全国市街地の変遷
2階建て「棒屋百貨店」
郷土出版社の「ふるさと歴史シリーズ」によると、浜松市で最も古い百貨店は「博品館」という小型百貨店と記されていますが、浜松に初めて出来た本格的な百貨店は棒屋百貨店(地上2階、売り場面積約200坪)で、1936(昭和11)年6月に開店。小間物、化粧品、生活関連品等の多角的な商品を販売していました。したがって、浜松に初めて本格的な百貨店が開店して約80年が経過したことになります。その後、37年に松菱百貨店、72年に西武百貨店、丸井が74年、遠鉄百貨店が88年にそれぞれ開店しました。なお、松菱百貨店(7階建て)は地方都市の百貨店としては画期的なビルと評され、大変に賑わったそうです。
さて、約80年前は第二次世界大戦の混乱期。工場は軍事産業への転換を余儀なくされ、主要産業である遠州綿織物業界も工場転換、輸出の減少などで大きな打撃を受けたほか、一般商工業も織物業界同様に不振を免れられない状況でした。そして44年には東南海地震が起こり、遠州の織物産地は壊滅状態となりましたが、50年に勃発した朝鮮戦争特需「ガチャ万景気」により空前の好景気を迎えます。
























