欧米の建築関連情報サイトを見ていると「タイニーハウス(Tiny House)」という言葉を良く目にします。それこそ2~3坪程度の超小型住宅ですが、トイレなどの水周りも装備しており、最低限の生活は営めます。一時、日本の建築デザイン界でも「最小限住宅」や「10坪住宅」などが話題になり、ミニマムな生活への提案が多く行われました。
しかし、ヨーロッパのタイニーハウスは日本とは趣が異なり、「最低限の設備+特化した空間」というコンセプトが明快です。例えば屋根までガラス張りの寝室しかない住宅を森の中に建てる、原稿執筆用のスペースしかない住宅を湖畔に建てる、三次元的フロア構成の子供室しかない住宅などです。別荘にしては空間的に偏っていますし、キャンピングカーにしては上質な空間です。
そもそもヨーロッパなどでは、このようなタイニーハウスは歴史的にも認知された建物の一つで、例えばロシアの「ダーチャ」は郊外にある菜園の脇に建てる小さな小屋で、ロシア人の大好きな紅茶の飲めるミニキッチンと小さなテーブルが置いてある程度です。また、ロシアの影響が強い北欧諸国、ドイツやオーストリアでもダーチャ風の建物を多く目にします。
























