一般財団法人日本不動産研究所(29) 全国市街地の変遷 ――昭和の記憶から次代へ 横浜市・幾度も変遷を経た中区山下町 震災復興のシンボル「ニューグランド」 新旧混在、千変万化の「まち」
住宅新報 2017年12月5日 号 20面
連載: 全国市街地の変遷
開港で外国人居留地に
山下町は江戸末期の開港で外国人居留地となってから市街化が進み、何度も「まち」の様相を変え現在に至る。歴史を紐解くと幕末の様式建築の商館やホテルが次々と建てられ、明治時代に入り貿易の港町として栄えた。山下町を中心とする山下居留地は、商社、ホテル、洋服店や貴金属店等の洋館や梱包屋、鍛冶屋、印刷屋も多く、ジャパンタイムズもここで始まった。(参考文献=「横浜・中区史」、「ある明治女性の世界一周日記」)
「まち」の様相が大きく変わる1回目の契機は、1923年の関東大震災だった。海岸通りにあったオリエンタルホテルやチャータード銀行など象徴的な建物の多くが震災で崩壊し、町は壊滅的な被害を受けた。
























