一般財団法人日本不動産研究所(42) 全国市街地の変遷 ――昭和の記憶から次代へ 福岡市「六本松」・キャンパス跡地で進む再開発 九大移転による冬の時代乗り越える 多世代が集まる街に転換
住宅新報 2018年3月13日 号 18面
連載: 不動産・住宅スケジュール
天神の南西2.5キロ
福岡市中央区六本松は、九州最大の繁華街である天神の南西約2.5キロに位置しており、市営地下鉄七隈線六本松駅から天神南駅まで約8分と都心への交通アクセスに優れ、周辺には大濠公園などの多くの緑地がみられる。六本松という地名は、その昔松があったことに由来し、1921年に九州大学の前身である旧制福岡高等学校が創立され、63年には九州大学教養学部が置かれるなど、従来は戸建て住宅や店舗が立ち並ぶ学生街として栄えていた。
だが、70年代中盤に天神地下街が完成し、博多大丸が現在の位置に移転することから始まった天神の商業集積を契機に、状況が徐々に変化していった。81年には地下鉄空港線が開業し、それとともに82年に国鉄筑肥線鳥飼駅が廃止されたため、六本松周辺の商店街は客足が次第に遠のいていき、物販店を中心に店舗が少しずつ姿を消していった。























