一般財団法人日本不動産研究所(45) 全国市街地の変遷 ――昭和の記憶から次代へ 大分市・県、市挙げて取り組む大分駅周辺整備 駅南北の分断解消で利便性、飛躍的に増大 複合文化、商業施設なども
住宅新報 2018年4月3日 号 24面
連載: 全国市街地の変遷
新産都市の優等生
大分市は県東部で別府湾に面し、人口約48万人(大分県全体の約41%)の都市である。戦国時代には、豊後の武将として活躍した大友宗麟により清やポルトガルとの交易も盛んで繁栄を極めた。現代では、1960年代に大分市沿岸部で隣接市町と合併し、「新産業都市」の指定を受けた。これを契機に日本有数の製鉄所や化学コンビナートなどを有する「大分臨海工業地帯」が形成され、九州を代表する工業都市へと発展、「新産都市の優等生」と呼ばれるようになった。この時期から人口も急増し、大規模住宅団地も複数造成された。
一方、大分市中心市街地では70年代にJR大分駅前の商業地域を中心にダイエー、ニチイなどの大型スーパーが相次いで進出。また、西友から業態転換した「大分パルコ」は、当時九州で初めての進出であり、大分県人の誇れる商業施設だった。その後、オイルショックやバブル景気崩壊とともに、大分市中心市街地に所在する各種大型店舗は次々と撤退した。
























