良い意味でも悪い意味でも〝人〟で成り立つ不動産の世界で「ITを使えば、もっとできることがあるはず。今、熱く、面白い業界だから」と、今に至る不動産価格査定情報サービス「IESHIL」(イエシル)の開発当時を振り返る。
ヤフーやアマゾンなどでの職歴で感じてきたことは、良い「仕組み」を作ること。そこに人やビジネスが集まり、暮らしを豊かにする。例えば、不動産売却の際、簡易で正確に、価格査定情報が得られる仕組み。家の価値を知る(イエシル)ことで、資産の有効活用などの可能性が広がっていくからだ。
システムの開発当初、海外事例を研究し、米国のサイトにインパクトを受けた。ネット上の豊富な不動産情報に圧倒されたのだ。一方、日本の事情はどうなのか。成約データや取引履歴の蓄積が希薄で、「これでは、何を基準にユーザーが資産価値を判断すればいいのか。情報の非対称性が大きいゆえに、互いに疑心暗鬼で無用な作業が多く、不健康ではないだろうか」。























