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スタンダード会員限定ADRの現場から 話し合いでトラブルを解決 (17) 投資不動産取引士 ルール未整備で多いトラブル

住宅新報 2018年5月8日 号 3面

連載: ADRの現場から

総合
井上徹理事長

井上徹理事長

 一般社団法人投資不動産流通協会は「投資不動産取引士」という認定資格制度を実施しております。これは元々戸建て住宅やマンション等とは異なり、取引のルールが一般化していないことによりトラブルの多い投資不動産の取引において、正しい知識とノウハウを身につけた資格者を輩出することで業界の健全な発展を実現させるために創設したものです。

 投資不動産取引士の活動内容を示す例として、「売買契約の前に、事前に当協会が制作をした物件チェックシート・運営状況報告書を使用する」ということがあります。これは、物件に家賃滞納者がいた場合、どちらに滞納金残額が帰属するのかなど「あらかじめトラブルになりそうなことについて、しっかり事前調査をする」ことによってトラブルを回避するための施策です。

 安心・安全な投資不動産取引をお客様に提供する存在である投資不動産取引士ですが、彼らには投資不動産売買の際に発生したトラブルの相談も持ち込まれます。トラブルの多くは、売主、買主の双方に悪意があったために引き起こされたものではなく、各々の知識不足や取引を仲介した会社が原因となって発生したものという印象があります。しかし、トラブル発生時点では買主が「売主に騙された」と思っていたり、その逆であったりします。つまり、「感情のもつれ」が大きな原因であるのです。

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