一般財団法人日本不動産研究所(3) 地域資源を生かす ~まちづくりからインバウンドまで 愛知県名古屋市 広い道路車から人の賑わい空間創出へ まず交流と憩いの「みち」
住宅新報 2018年5月22日 号 14面
名古屋市は政令指定都市の中で道路率が18.3%と最も高く、特に都心部では2本の100メートル道路の効果もあって30%弱と突出しているが、自動車交通が人通りを分断して「片側町」になるため、商業地域では客足の流動性を阻害する要因ともいわれている。名古屋市は「みちまちづくり」をキーワードに、自動車の通行が中心だった道路空間を、歩行者が安全で楽しく「まち歩き」できる賑(にぎ)わいと憩いの空間として改造することを表明している。
歴史の知恵で戦後復興
そもそも都心部の道路整備は戦災復興土地区画整理事業の功績であるが、戦後ただちに道路整備が実現できたのは次の歴史と知恵によるものである。江戸時代に城下町として整備された碁盤割り街区は、四辺を短冊状の町家利用とし、中央部の空地に寺院等を計画的に配置し、幅員約5.5メートルの道路網を形成していた。
























