一般財団法人日本不動産研究所(12) 地域資源を生かす ~まちづくりからインバウンドまで 岐阜県岐阜市川原町 地区住民の手で復活した商家のまち 維持ではなく暮らしやすさ
住宅新報 2018年7月24日 号 14面
岐阜城の麓に位置
千三百年の伝統を誇る岐阜長良川の鵜飼い、その鵜飼い観覧船の乗船場から南に広がる湊町、玉井町、元浜町界隈を「川原町」という。岐阜城の麓に位置する川原町は十六世紀の斉藤道三、織田信長の時代の頃には市場が開かれており、江戸時代になると奥美濃で伐採された木材、美濃和紙、関の刃物等を扱う問屋が軒を連ね川港として発展してきた。今でも当時の商家を偲ばせる格子戸づくりの日本家屋が散在するエリアである。
旧来は老朽化した家屋や倉庫が見られる地域であったが、現在は、古くからの町なみの中を旧来の町屋を改装したカフェ、ギャラリー、民芸品店が点在し、鵜飼観光客などでにぎわい栄えている。中でも特徴的なことは、単に古い町並みが整備されているということだけではなく、普通に人が暮らしている風情が残っていて、この普通らしさが訪れる人を和ませているということである。
























