「地面師」8人を逮捕 偽造有印私文書行使などで 積水ハウス55億円被害
住宅新報 2018年10月23日 号 3面
積水ハウス(大阪市北区、仲井嘉浩社長)が東京・西五反田の土地取引をめぐり、約55億円をだまし取られた事件で、警視庁は10月16日、偽造書類を使って所有者に無断で移転登記をしようとしたとして、偽造有印私文書行使(今週のことば)と電磁的公正証書原本不実記載未遂の容疑で、職業不詳羽毛田正美容疑者(六三)と会社役員生田剛容疑者(四六)ら男女8人を逮捕した。このほか、実質上の首謀者とみられるカミンスカス(旧姓小山)操容疑者(五八)らの逮捕状も取って行方を追っている。カミンスカス容疑者は、10月にフィリピンに出国したことが確認されている。
捜査関係者によると、羽毛田容疑者らは昨年6月、東京都品川区西五反田2の旅館海喜館跡地の女性所有者を装って、土地の所有権を登記しようとした疑いが持たれている。羽毛田容疑者がこの女性になりすまし、積水ハとの売買を仲介した不動産会社の実質的オーナーが生田容疑者だった。
積水ハは所有者になりすました男女らに跡地の購入を持ちかけられ、昨年4月に63億円の売買契約を結んだ。同社はマンション建設を計画したが、法務局での所有権の移転手続き中に印鑑証明などの偽造が発覚。この間、本来の所有者から同社宛てに架空取引を指摘する内容証明郵便が届いていたが、第三者による取引の妨害と判断、顧みられることはなかった。残代金を支払ったが、結局登記はなされなかった。























