もりぞう(東京都中野区) 木曾ひのきを住まいづくりの原点に 幾世代も〝住み継ぐ家〟を形にする
住宅新報 2019年1月29日 号 11面
静けさが広がっている。夏は気温40度、今のような冬の時期には氷点下15度に下がる。御嶽山系と木曽山脈に囲まれる長野県南西部の山間に木曽谷はある。激しい寒暖差で、木曾ひのきには緻密な年輪が重ねられる。1センチの幅に約10本もの年輪が詰まる細やかな木目は美しく、高強度・高耐久性を叶える。貴重で希少なことから、伊勢神宮の御用材にも使われている。
朝早い静寂の中、空高くに湯気が立ち上る。木の乾燥工程から出る水蒸気だ。自然状態では2~3年掛かるところ、圧力釜の乾燥器で1週間ほど乾燥させる。いったん含水率を10%に下げ、15%程度に戻す。乾き過ぎると大気の水分を吸ってしまう。経年変化の少ない安定した品質を保つのに欠かせない工程だ。
高い技術と経験で
























