一般財団法人日本不動産研究所(43) 地域資源を生かす ~まちづくりからインバウンドまで 高松市牟礼町 石のまち 幻想的な石あかりロード 源平史跡と石材産業が融合
住宅新報 2019年3月12日 号 20面
高松市の東部に位置する牟礼町は、古くから「石のまち」として栄えており、世界一高価な花崗岩「庵治石(あじいし)」の産地として有名だ。この庵治石の採れる山の麓には、隣町の庵治町と合わせて200以上の石材店が軒を連ねている。
庵治石をはじめとして石の歴史と文化を紹介する施設として、「高松市石の民俗資料館」が95年3月に開館した。ジオラマなどで機械化以前の石工の仕事風景(石の切り出し・運搬・加工作業)を紹介しており、96年12月に国の重要有形民族文化財に指定された「牟礼・庵治の石工用具」791点が展示されており、採石から加工に至るまでのすべての工程を網羅している。屋外には、庵治石を使った彫刻作品が展示されている。
04年4月に当時の町長の呼び掛けにより高松市と合併前の木田郡牟礼町でまちの活性化と地場産業の振興を目的に「むれ源平まちづくり協議会」が発足した。「源平史跡」と「石材産業」をコラボレーションするというコンセプトのもと、翌05年より石と灯りのイベント「むれ源平石あかりロード」がスタートした。この「石あかりロード」は、牟礼町内のコトデン「八栗駅」から源平史跡「駒立岩」までの旧庵治街道(約1キロ)の街道沿いに、地元石材店が製作した「石あかり(石でできた照明)」を夏の40日間毎晩灯し、幻想的な雰囲気が、訪れる人を癒やしの世界に引き入れている。また、この街道周辺の源平史跡としては、駒立岩、祈り岩、須崎寺、射落畠、弓流しの跡、総門がある。
























