幸福論的 『住宅論』 住宅評論家 本多 信博 ◇36 共有すべき価値観 今やハードでも、経済性でもない
住宅新報 2019年3月26日 号 35面
連載: 幸福論的「住宅論」

コスモスイニシアが分譲中の新築タウンハウスには長屋の路地のようなほっとする空間が
18年4月に法制化されたインスペクション(建物状況調査)が注目を集めているが、インスペクションにも限界があることを忘れてはならない。インスペクションを実施して瑕疵や不具合がないと診断されても、それはあくまでもその時点(インスペクション実施時点)でのことに過ぎないからである。その住宅が築年数を経ていればいるほど、診断後まもなく不具合が発生してしまうリスクも考慮に入れる必要がある。
もちろん、一定の築年数を経た現在、不具合がないということは、これからも大丈夫だろうという推測も成り立つ。ただ、それは住宅に使われている部材や工法、更には築年数自体に関係することだから、素人がそうした推測をすることは難しい。
だからといって、インスペクターがそうした点にまで言及するかといえば、それはないと思う。























