幸福論的 『住宅論』 住宅評論家 本多 信博 50/100 高齢者は孤独なのか 自殺による〝孤独死〟の7割は40代以下
住宅新報 2019年7月2日 号 11面
連載: 幸福論的「住宅論」

人間を表面的にとらえるのは間違いだ。一人暮らしの高齢者が孤独とは限らない
住宅論に〝人間観〟は欠かせない。人間観の基底をなすのは〝人間にとって死とは何か〟だ。最近気になっている表現がある。高齢者が自宅などで誰にも看取られずに亡くなると、なぜ〝孤独死〟と言われるのだろうか。
単独死ではあるが、孤独であったかどうかは分からない。中には誰にも気付かれずに死んでいくことを、むしろ望んだ人だっているのではないか。あるいは、病院での延命治療を拒否するため、あえて誰にも連絡をせず、自ら食を断ち老衰による死を積極的に受け入れたのであれば、それは覚悟の上の自殺に近い。それをもって、直ちに孤独だったとは言い切れない。
〝他死社会〟に























