「屋上屋(おくじょうおく)を架(か)す」 松岡英雄 新住まいのことわざ(86)
住宅新報 2011年10月11日 号 12面
屋根の上に更に屋根を架けることから、重ねて無駄なことをするたとえ。
今年の日本は、地震や台風に襲われ、甚大な被害を受けた。過去、台風被害で大きかったのは59年9月26日の伊勢湾台風である。死者・行方不明者は5千人を超えた。私は中学2年生だったが、登校したら校舎の屋根が吹き飛んでいて教室から抜けるような青空が覗いていた。
自然災害に対する備えはなかなか難しい。堤防でも防波堤でも高く、大きくすればいいのだが、それでは費用が莫大になってしまう。しかし、百年に一度の災害に対しては、百年かけて防災対策を講じるくらいの覚悟で臨まないと被害は免れない。屋上屋を架すことは、こと災害対策においては必要である。


























