残したい情景~文化的歴史的所産を巡る~ 第24回 岩手県盛岡市 一般財団法人 日本不動産研究所 誉れ高い「南部駒」の供給地 岩手が誇る馬事文化の継承を
住宅新報 2019年10月22日 号 20面
みちのくの初夏の風物詩「チャグチャグ馬コ」が、岩手県盛岡市で毎年6月に開催される。
「チャグチャグ馬コ」とは、華麗な装束をまとった100頭近くの馬が、隣接する滝沢市の鬼越蒼前神社から盛岡市中心部に位置する盛岡八幡宮までの約13キロを、「チャグチャグ」と鈴の音を鳴らして行進する伝統行事である。この行事は、岩手県の馬事文化を代表すると共に、岩手県が全国有数の馬産地であったことを象徴している。
さて、盛岡八幡宮にほど近い、同市松尾町に、「チャグチャグ馬コ」と同様に、岩手県が馬産地として栄えたことを象徴する建物があった。それは、「盛岡馬検場」である。馬の検査及び競りを行うための施設で、木造平家建の馬検場部分と木造2階建の事務所部分から構成される。同建物は1912年に建てられた、築100年を優に超える建物だったが、老朽化による維持困難等の諸事情から、惜しまれながら昨年2月に解体された。
























