居酒屋の詩 (75) 下町は秋ぞ寂しさまさりける 人ゆきかえど酒舌に染む
住宅新報 2019年11月12日 号 13面
連載: 居酒屋の詩

居酒屋を探していると妙に寂しい町並みに出くわすことがある。有楽町線の新富町駅から日比谷線八丁堀駅にかけての一帯もそんな風情だ。不思議なのはさほど人通りがあるようには見えないのに小体の居酒屋が所々に軒を出し妙な存在感を示している。ただ、皮肉にも、居酒屋があることがなぜか余計に下町の哀れを感じさせる。秋だからだろうか。























