残したい情景~文化的歴史的所産を巡る~ 第35回 福岡県北九州市 一般財団法人 日本不動産研究所 アーケード商店街の発祥地 市民の心を育む街の象徴に
住宅新報 2020年1月14日 号 14面
アーケード商店街の発祥は北九州とされる。その魚町銀天街、昨今では昼夜人通りが増え、時間によっては、あふれかえった人をかき分けながら歩かなければならない。消費者の流れが郊外型大型店舗へ向かうと、老舗専門店から雑貨・ドラッグストア・飲食店などを中心とした店舗構成へ一部移り変わりが見られるものの、プレミアム商品券の販売といった集客への工夫にも余念がない。熱気に沸いたラグビーワールドカップでは、市をあげて応援したウェールズの横断幕が商店街にも飾られ、それを見て公開練習に足を運んだ方々もきっと多かったに違いない。
公開練習当日では話題となった北九州市民によるウェールズ国歌の斉唱をはじめ、約1.5万人が集まり大成功のうちに終わった。商店街がネットやCMにないリアル世界の立派な情報発信源であることを痛感させられた一幕であり、発祥から今日まで、心温まる北九州市民を育んできた立役者とさえ感じた。
小倉駅から向かい上記商店街をぬけると、これまた風情を感じさせる旦過市場がある。北側の横断歩道で北九州市が調査した1日当たりの歩行者通行量は、1万人超えた02年から徐々に減り、以降07年から18年まで約7000人台が最頻値となっている。市民に広く知れわたり、いろんな商品を扱う旦過市場の競争力としては、一定の顧客をグリップしていることがうかがわれる。























