幸福論的 『住宅論』 住宅評論家 本多 信博 75/100 賃貸業界が考えるべきこと 高齢者を拒否しないために
住宅新報 2020年1月21日 号 11面
連載: 幸福論的「住宅論」

家族や社会の絆が希薄になる社会では孤独死などのトラブルが続出し、高齢者の入居を拒む賃貸住宅がなくならないどころか、今後ますます増えていく懸念も強まっている
若い人たちの持ち家志向が意外に根強いのは高齢になればなるほど賃貸住宅に入居しづらくなるという予感を早くも肌で感じ取っているからではないか。「一生賃貸だと老後が不安」と回答する気持ちの中には、年金暮らしになっても家賃が払い続けられるだろうかという経済的不安だけでなく、日本が将来、「超・超高齢社会」になると、高齢者というだけで物理的に賃貸市場から排除されるのではないかという薄気味悪い不安も潜んでいるのではないか。
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カーシェアやリースの普及、将来的には自動運転技術の発達で車がただの便利な移動手段となれば、車の所有志向は減退していくとしても、生きる基盤である住宅については「一生、賃貸でいい」と考える若者が今後増えていくとは想像しがたい。だからといって持ち家市場が安泰だとも言う気もないのだが……。























