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スタンダード会員限定幸福論的 『住宅論』 住宅評論家 本多 信博 79/100 「住宅」か「住まい」か 人と社会をつなぐその器

住宅新報 2020年2月18日 号 11面

連載: 幸福論的「住宅論」

総合
和食も和服も〝文化〟として世界に認められているのに、なぜか「和住宅」という言葉は聞かない。生活の基盤である住まいにこそ文化は必要だ

和食も和服も〝文化〟として世界に認められているのに、なぜか「和住宅」という言葉は聞かない。生活の基盤である住まいにこそ文化は必要だ

 人は「住まい」を通して社会とつながっている。住宅着工、住宅建設という言葉があるように「住宅」は主にハードを意味する言葉である。モノである住宅がなんのためにあるかといえば、人の暮らしに潤いと張りを与え、生活を楽しむためである。だから、住まいは人が社会の一員としてあるための基盤である。

 一日は住まいから始まる。夢から目覚め、現実を意識し、家事に取り掛かり、仕事に出掛ける。仕事や会合が終われば家に帰る。帰ることが一日の終わりを意味している。日本人は「家に帰る」という言い方をする。住宅に帰るとは言わないし、住まいに帰るとも言わない。

「家」とも言うが

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