残したい情景~文化的歴史的所産を巡る~ 第40回 山口県下関市 一般財団法人 日本不動産研究所 足で巡る絹の道と城下町 心解きほどく風化する土塀
住宅新報 2020年2月18日 号 12面
本州西端に位置する山口県下関市の長府には忌宮(いみのみや)神社、功山寺、長府毛利邸などの観光名所が多い。これらの観光地を訪れる際の交通手段は車が主になりがちである。しかし、車に乗って通り抜けるだけでは味わえない観光が長府ではおすすめである。それは道の傍らの土塀である。
あらゆる民族、国家が、見えざる城壁をはりめぐらして対立しているのが現代の情勢だとすれば、城下町の土塀はその縮図のようなものである。前時代の、いかめしく築かれた武家屋敷の土塀は乱世の武装の役目を終え、風化しつつある土塀が長府にある。
長門国の国府























