マン活に励む管理組合~良好なコミュニティの秘訣~ コープ南砂【前編(2)】 東京都江東区 自主管理ならではの手法 資産価値の維持につなぐ
住宅新報 2020年4月28日 号 11面
連載: マン活に励む管理組合

「管理業務をスムーズに推進するには住人の協力が欠かせないことから、普段のコミュニティ活動にも力を入れている」と語る、理事長の小林さん
「ほとんどのマンションは、修繕時期が迫ってくると管理会社からの提案を受けて理事会で検討し、修繕委員会を立ち上げて建物・設備の状態を掌握して進めていくというやり方です。また、国交省のガイドラインはありますが、それはあくまで〝標準〟です。マンションは築年数や立地の周辺環境、建物・設備の仕様などがそれぞれ違うので、所有・居住しているマンションに合った計画をつくらなければなりません。自分のマンションにピッタリの修繕計画を立て、更に常に見直していく必要があると思います」と小林さん。今回コープ南砂が取った方法は、長年続く業者との関係性があったからこそ実現したもの。保守管理や修繕の外部発注まで、自分たちで選び決めてきた自主管理マンションならではの賢い手法といえます。
検討委員会では更に、修繕金額や発注業者も記載した修繕履歴も作成しました。「これもやはり一般論ですが、履歴は管理会社がつくるものと任せっきりで放置しておくと、管理会社を変更した際などに書類がなくなってしまうということがままある。中には竣工図書すらないマンションもあるそうです」と、これまでの実績から数多くのマンションの相談に乗ってきた小林さんは言います。閲覧できる図書類や修繕履歴などの書類があることは、もちろん住人の安心につながりますが、それだけでなく、このマンションの1室を購入しようと考えている方には、購入の検討材料の一つとなり、維持管理がしっかり行われていることをアピールできることで、資産価値を維持することにもつながっているのです。
そして、検討委員会では、新しく作成した長期修繕計画案や修繕履歴、工事資金計画書などの書類のほか、今後15年の間に修繕周期を迎える主な改修工事の概要や必要予算などを詳しく解説したものを書面にし、住人みんなと共有しました。工事資金計画書は、修繕積立金を値上げすることなく必要な修繕工事を計画することを基本にして試算しています。






















