幸福論的 『住宅論』 住宅評論家 本多 信博 90/100 生きている感覚 外出自粛がもたらした効果
住宅新報 2020年5月5日 号 11面

石川啄木が新婚当時に住んでいた家が盛岡市に残されている。彼が生きていたときの感覚が伝わってきそうである
「コロナが終息しても、もう元の世界には戻らない」という見方が有力だ。ただ、非常時に下した見方は間違う可能性も高い。もし、コロナの感染拡大が1、2年で収束した場合はその後1、2年もすれば人々の意識から今回のコロナ騒動は忘れ去られていくようにも思える。
もっとも、だからといってテレワークなどの働き方改革までもが後戻りするとは思わない。元に戻りやすいのは人々の意識のほうである。では、コロナが収束しても人々が忘れてはならないこととは何か。
それは、全世界の人が同時に死の恐怖にさらされるような地球規模の危機が現実に起こるということである。今回はそれが新型コロナウイルスによる感染症だが、いずれ食糧危機や水不足、それらを引き金とする第3次世界大戦という事態も予想しておかなければならない。























