点検 不動産利活用 持続可能社会への取り組み 一般財団法人 日本不動産研究所 第2回 継承される「金澤町家」 金沢市 再生・利活用に行政支援
住宅新報 2020年5月19日 号 12面
連載: 点検 不動産利活用
金沢は、言わずと知れた加賀百万石の城下町である。江戸時代には幕府を除く大名の中で最大の石高を領し、人口規模では江戸・大坂・京の三都に次ぎ、名古屋と並ぶ大都市であった。第二次世界大戦で空襲被害を受けなかったことから、中心市街地には今なお歴史的風情が残っている。
歴史的風情を感じさせる町並みが、多くの観光客を惹きつける金沢の魅力の一つとなっていることは間違いない。その町並みを維持・保全するための代表的な施策として、金沢市は文化財保護法に基づく伝統的建造物群保存地区に、茶屋町と寺町合わせて4地区を指定しているほか、独自の施策によって歴史的な町並みの維持・保全に努めている。その一つが平成6年度から施行された条例に基づく「こまちなみ保存区域」であり、武士町や町人町の面影を残す9地区が指定されている。そしてもう一つが、平成22年度から市の要綱に基づいて実施されている「金澤町家再生活用事業」である。
市内に6千棟























