マン活に励む管理組合~良好なコミュニティの秘訣~ ルネ吉祥寺【後編(2)】 東京都武蔵野市 住人間で情報シェア 徹底的に議論重ねる
住宅新報 2020年6月23日 号 11面
条件を基に4社に見積もりを依頼し、結果、予算内ですべての条件をクリアする案を出した会社に工事を依頼する方向で話を進めました。ちなみに、以前検討していたものと今回とでは、工法も全く異なるものになったそうです。〝IS値0.6をクリアすること〟を最低ラインとして単純化したため、(1)単独柱に近い状態の柱を補強する、(2)柱梁の構造体への悪影響を少なくする外部スリットを入れる(詳細な施工方法は異なりますが、以前紹介した「ゼームス坂パークハウス」と同じような部分スリットを採用)――という2つの工事が大きなポイントになりました。
理事会は臨時総会を開き、工事の発注会社が承認されました。また、その後も総会のほか、工事説明会を何度か開催し、ドアや床の塗装の色などについてのアンケートを行うなど、住人との情報共有に努めました。「理事会としては、みんなが情報をシェアすることに最も神経を配りました」と理事長の足立さん。説明会では、理事の1人である建築士から「もっとしっかりと耐震化を図ったほうがいいのでは」という意見も出ました。公の場で検討の意見が提示され徹底的に議論を重ねたことで、住人間で「これが今できる精いっぱいの耐震化なんだ……」という共通認識を持つことにつながりました。
18年9月から始まった工事の間は、施工会社が工程表のプリントを作って配り、更に、エントランスにホワイトボードを置いて日々更新(ホワイトボードのイメージは以前紹介した「コープ南砂」と似ているそうです)。ほとんどの住戸の外側にスリットを入れたので思ったよりも騒音が出て、多少苦情もあったそうですが、施工会社などが対応してくれたそうです。ホワイトボードの前では、人々が足を止めておしゃべりする姿も見られ、よいコミュニケーションツールにもなりました。何か気になることがあると、すぐに現場に聞きに行く人もいたということです。























