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スタンダード会員限定この地上において今 住まいが未来を語り始めた ◇5 住宅評論家 本多信博 感性が〝泉〟のごとく 生きている証し

住宅新報 2020年8月25日 号 11面

連載: この地上において今― 住まいが未来を語り始めた

総合
BESSブランドで、住まい造りにおける感性とは何か、楽しい暮らしとは何かを追究し続けるアールシーコア。写真はその代表的商品となっている「倭様『程々の家』」。合理性や機能性ばかりを追求しない〝グッドバランス〟がコンセプトだ(写真提供;アールシーコア)

BESSブランドで、住まい造りにおける感性とは何か、楽しい暮らしとは何かを追究し続けるアールシーコア。写真はその代表的商品となっている「倭様『程々の家』」。合理性や機能性ばかりを追求しない〝グッドバランス〟がコンセプトだ(写真提供;アールシーコア)

 住宅を原因とする病気は、建材や内装材が発する揮発性化学物質によるシックハウス症候群に限らない。狭い部屋で風通しも悪く息苦しさを感じる環境下にいればそれだけで心は閉ざされ、晴れない気持ちが鬱積すれば体の病気につながっていく。  

 「心と体は一つ」という当たり前のことを、明治以来西洋医学中心となっている日本人は忘れがちだ。西洋医学の特徴は患部だけを診る対症療法だから、日本には専門医はいても、心との関係にまで踏み込む総合医はいない。しかし、今やその西洋でさえ、総合(統合)医療が病を治す基本と考えられている。

 日本はそろそろ、欧米崇拝主義から脱却すべきだ。日本人としての独自の感性をもって、医療の分野でも「人間とは何か」という原点に立ち戻る必要がある。コロナで自粛生活を迫られている今こそ、「人間について考える絶好の機会となっている。

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