点検 不動産利活用 持続可能社会への取り組み 一般財団法人 日本不動産研究所 第20回 市民の声を反映した都市機能を目指す 青森県青森市 「青い森セントラルパーク」の再生
住宅新報 2020年9月29日 号 12面
連載: 点検 不動産利活用
青森市の人口はピーク時には約32万人(2010年)であったが、現在は約28万人にまで減少している。主要のJR奥羽本線「青森」駅はJR東北新幹線「新青森」駅から在来線利用で約5分の所に位置する。明治後期から1988(昭和63)年まで、青森港からは青函連絡船が就航し、北海道と結ぶ本州の玄関口として長らく栄えてきたが、国鉄分割民営化後、鉄道整備による青函トンネル開通に伴い、青函連絡船は廃止された。昭和から平成への時代の変遷と同じく、主な移動手段は連絡船から鉄道に変わっていった。
玄関口である青森駅周辺は商業中心部であり、都市計画マスタープランによる市街地活性化として、再開発事業を行った。01(平成13)年に大型複合施設「アウガ」をオープンするものの、17(平成29)年に商業テナントフロアは閉館され、18(平成30)年には青森市役所の窓口機能を移転し、駅前庁舎として再スタート。中心市街地へ人通りが戻りつつあるものの、人口減少下において単に人通りがシフトしたに過ぎない点は否めない。公共団体の建物等のハード面を重視した整備にとどまっている点が一部感じられ、民間による計画的な不動産事業が進んでいないなど、土地の有効活用にやや懸念される面もある。
また、活性化の取り組みとして、他に青森操車場跡地地区があるが、元々は鉄道会社の所有地であり、その後、県と市が取得した。市民の10倍の人が集まると言われる青森ねぶた祭では臨時駐車場に利用されるが、日常的には公園や市民植栽・自転車通路等の低利用にとどまる。























