点検 不動産利活用 持続可能社会への取り組み 一般財団法人 日本不動産研究所 第25回 官民連携で来街者の回復を進める 宮崎県都城市 新たな図書館をまちづくりの中心に
住宅新報 2020年11月3日 号 14面
連載: 点検 不動産利活用
平成30年4月、都城市の中心市街地に立地していた旧ショッピングモールをリノベーションするなどの手法で開館した公共施設Mallmall(まるまる)は、開館から1年間で施設全体の来館者数が200万人を突破し、その波及効果もあって中心市街地への来街者数が増加。平成30年度には中心市街地に23件が新規出店するなど、中心市街地全体の活性化に寄与したことなどが評価され、令和元年5月、コンパクトなまちづくり推進協議会と一般財団法人都市みらい推進機構が主催する「第1回コンパクトなまちづくり大賞」の個別事業部門で最高賞の国土交通大臣賞を受賞した。
宮崎県都城市は宮崎県南西部に位置し、人口は16万270人(令和2年9月1日)である。牛・豚・鶏を合わせた畜産算出額が日本一、また、市内に本社を置く霧島酒造株式会社が焼酎売り上げで日本一を誇る。更に市内で盛んな農業や農業加工業を生かした返礼品が人気を博し、「ふるさと納税」で平成27年度から2年連続で寄付金額・寄付件数共に日本一となって全国的に注目を集めた。
都城市の中心市街地は、かつて宮崎県南西部や鹿児島県大隅地方の一部エリアにとって中心核としての役割を有し、国道10号沿いに形成されたアーケード街には複数の大型商業施設が立地していた。しかし、都市計画法上の線引き制度の廃止(市街化調整区域の指定解除)などにより、市の郊外部や隣接町に住宅地域が外延的な広がりを見せたこと、また、モータリゼーションの高まりから大型商業施設の郊外立地が進んだことから、結果的に中心市街地のスプロール化を招き、中心市街地に立地していた大型商業施設は、平成23年1月までにすべて閉店した。
























