点検 不動産利活用 持続可能社会への取り組み 一般財団法人 日本不動産研究所 第30回 公害克服のノウハウを生かす 福岡県北九州市 「環境未来都市」の先陣に
住宅新報 2020年12月8日 号 16面
連載: 点検 不動産利活用
我が国において、近代化を支えた重要拠点の一つが北九州市である。今日では、これまでの歴史から多くを学び、発展の裏側で負の遺産と称される公害の克服を原点に、着実な取り組みが評価され、18年4月にはOECDよりアジア地域で初めて「SDGs推進に向けた世界のモデル都市」に選定され、同年6月には国より「SDGs未来都市」および「自治体SDGsモデル事業」に選定された。北九州市は、今や「環境都市」のトップランナーとして、その重責を担っていると言っても過言ではない。
環境分野では、汚染の抑制や化石燃料に依存しない、もしくは効率的に消費するテクノロジーがエコ技術の主流であるが、北九州市にはそのいずれもが備わっている点が強みである。
工業都市であったかつての栄光は、同時に大気汚染や水質汚濁等の深刻な公害をもたらした。身をもって体験することとなった恐ろしい公害に対し、市民が立ち上がり、その後、産・官・学と連携して克服した経験は、北九州市が力を注ぐエコ産業に脈々と引き継がれている。
























