点検 不動産利活用 持続可能社会への取り組み 一般財団法人 日本不動産研究所 第36回 伝統ある商店街の古民家活用 岡山県総社市 「一期一会」の場を創る
住宅新報 2021年1月26日 号 14面
連載: 点検 不動産利活用
一生涯にただ一度会うかどうか分からぬほどの縁、出会いを大切にすることの例えを表す「一期一会」という言葉がある。この言葉をキーワードに、地域の文化や伝統を伝え、様々な人たちと出会うだけでなく、新しい知識、経験、体験とも出会える場を創る取り組みが総社市の総社商店街筋で見られる。
岡山県の南西部に位置し、人口7万人弱の総社市の中心市街地に総社商店街筋がある。総社宮の参道に接する総社商店街筋は、かつては豪商が軒を並べた門前町として栄えた。しかし、その繁栄も遠い昔の話。近年、店舗は閉鎖され、空き家も目立ち、活気を失っている状況にあった。
堀家は代々、総社宮の神職として仕え、江戸時代後期には、酒等の売買、両替商、廻船問屋を営む豪商で、堀家の四男として生まれた和平は、岡山県洋画界の先駆者でもある。圧倒的な存在感を放つ外観や内部の重厚な梁(はり)が歴史を物語っている江戸天保年間の建築物である旧堀和平邸は、長らく空き家となっていたところ、和平の子孫により総社市に寄贈された。























