(12) 倉庫活用の明日 倉庫リノベーション ここがポイント!
住宅新報 2021年3月16日 号 3面

出村亜希子氏
先日、倉庫をリノベーションしたギャラリーを見てきました。白い壁に剝き出しのダクトがワンポイントを添える、インダストリアルな空間です。空間自体は主張せず、作品を引き立てる。プリミティブな倉庫はそんな用途にぴったりだと、改めて感じました。
今日、倉庫は様々な用途に転用され、活用されています。しかしその発信源となったのは物流業ではなく、倉庫にクリエイティビティを感じた異業種の人たちでした。倉庫の魅力や活用方法の多くは、実はユーザーがヒントをくれたものです。倉庫をオフィスとして使いたい、レストランを開きたい。倉庫リノベーションは、そんな人々の思いがあって初めて成り立ち得るのです。
そして今、コロナ禍によるニューノーマルが、倉庫に対する評価を更に大きく変えようとしています。リノベーションしてオフィスやスタジオ、店舗などに転用する使い方は以前から知られていましたが、近年ではコワーキングスペースやトランクルーム、レンタルスペースといった時間貸し、短期貸しでの活用も盛んになってきていました。そしてコロナ禍で自宅やサテライトオフィスでのリモートワークが増え、郊外に多い倉庫の立地、密にならない開放的な空間が改めて見直されているのです。























