300年続いた老舗旅館がリニューアル 衰退続く中心地の活性化へ 一般財団法人日本不動産研究所 ニューノーマル最前線 不動産の〝変〟と〝不変〟 第8回 群馬県前橋市
住宅新報 2021年6月29日 号 14面
連載: ニューノーマル最前線
20(令和2)年12月12日、白井屋ホテルがリニューアルオープンした。白井屋ホテルは前橋市中心市街地に位置しており、前橋市の最高価格地「地価公示5-2」に隣接する。公示価格の推移は下表の通りで、1992(平成4)年のピーク時と比較して地価は10分の1以下となっており、前橋市中心市街地の衰退を象徴する地域に位置している。
白井屋ホテルは江戸時代から約300年も続く老舗旅館で、旧宮内庁御用達の「白井屋旅館」として森鷗外、乃木希典など多くの芸術家や著名人に愛されてきた。1978(昭和53)年に鉄筋コンクリート造・4階建ての既存建物が建築されてホテル業へと転換したが、08(平成20)年に廃業し、長い歴史に幕を下ろした。その後建物は未利用のまま長く放置されていたが、14(平成26)年に前橋市の活性化活動を主導する田中仁財団の活動の一環として再生プロジェクトがスタートし、建築家の藤本壮介氏やレアンドロ・エルリッヒ氏をはじめとする国内外の様々なクリエイターが参加し、6年に及ぶ大改修と新棟建設の末に20(令和2)年12月12日、ようやく再スタートの運びとなった。
改修と新築の2棟
























