平成の大合併で生まれた2つの町 都会と異なる変化速度 一般財団法人日本不動産研究所 ニューノーマル最前線 不動産の〝変〟と〝不変〟 第34回 島根県鹿足郡
住宅新報 2022年1月11日 号 12面
連載: ニューノーマル最前線
鹿足郡(かのあしぐん)には、島根県南西端の山口県に隣接する吉賀町(よしかちょう)と津和野町(つわのちょう)の2つの町があり、平成の大合併の時代に現在の町を構成した。大部分は山林に覆われ、可住地面積は、吉賀町約28平方キロ、津和野町約31平方キロで、それぞれ皇居外苑の12個、13個分の小さな範囲に人は住んでいるが、人口流出(図表(1))、高齢化社会の問題が進み、土地価格も下落している(図表(2))。
【吉賀町】
日本一の清流、高津川の上流部に位置し、町内にある中国自動車道「六日市」インターチェンジから、広島方面、九州方面を結ぶ。人口減対策が喫緊の課題とされ、15(平成27)年度から、保育料・給食費の完全無料化、高校卒業までの医療費全額助成などを盛り込んだ吉賀町総合戦略が打ち出されている。更に、島根県では人口過密状態が続いている東京圏在住者への移住支援金の支給もあってか、近年5年間ではUターン・Iターンによる年平均60人程度の転入が続いている。
























