エンターテインメントの発祥地 「おまち」は時の流れと共に 一般財団法人日本不動産研究所 ニューノーマル最前線 不動産の〝変〟と〝不変〟 第46回 静岡市・中心市街地
住宅新報 2022年4月5日 号 12面
連載: ニューノーマル最前線
静岡市民は、JR静岡駅北口の中心市街地の商店街一円を、昔から親しみを込めて「おまち」と言う。休日ともなれば、「おまちに行こう」を合言葉に多くの市民が街に繰り出し、買い物、飲食、散策、イベント等を楽しむ。テレビでおなじみの「ちびまる子ちゃん」も清水の自宅からおしゃれして買い物に出掛けたのも、この「おまち」である。「おまち」は市民の多様な来街目的を受け入れ、わくわくドキドキ感を満喫させてくれる空間だ。静岡市も「まちは劇場推進課」を創設し、大道芸や演劇、音楽など「おまち」で繰り広げられる市民主催による芸術文化等の各種イベントをバックアップしている。
例年11月の最終日曜日に行われる静岡商工会議所主催の「静岡地域中心市街地通行量調査」によれば、21(令和3)年の通行量は約33万人で、コロナ禍以前の19(令和元)年の約38万人には及ばないものの通行量は多くにぎわいも維持されている。地価水準でも、例えば、最も繁華性が高いと言われる呉服町商店街付近では、坪当たり500万円前後と地方都市としては高水準の地価を維持している。
しかし、コロナ禍による3密回避や夜間外出の自粛等により人通りの多い市街地を敬遠する動きや、それに伴い郊外型大型店舗やロードサイド店舗での買い物、飲食等が習慣化されるといった買い物等に対する行動変容の影響で、「おまち」への人の流れも減少傾向にある。また、最近では店舗等の事業所閉鎖跡地にマンションが建設されるなど、市街地が住宅地化され、街のにぎわいを創出する施設自体が減少傾向にあるなど「おまち」の様相が変化しつつある。
























