「備後表(びんごおもて)に高麗縁(こうらいべり)」 松岡英雄 新住まいのことわざ(88)
住宅新報 2011年10月25日 号 14面
「畳」は、もともと座具であった。平安・鎌倉時代に、貴族の住宅の中心的な様式であった寝殿造りの床は板敷きだったので、人が座る所だけに畳を1枚か2枚並べて置いた。大きさも4尺×8尺から5.15尺×10.3尺のものまでいろいろあったらしい。
そのうち、部屋の中央に板敷きを残し四周に畳を敷く「追い回し」という敷き方をするようになる。更に、室町時代中葉から、現在のような「敷き詰め」へと変化した。大きさは、6.15尺×3.15尺(京間畳)が基準であったが、現在では、江戸間(田舎間)に合わせた幾分小さい畳が主流である。
備後(広島県東部)産の畳表に高麗縁をつけた畳が最高級品だという。「高麗縁」は、白地の綾に菊の花や雲の形の模様を黒く織り出した畳縁。「畳は、高麗端(かうらいばし)。また、黄なる地(ぢ)の端(はし)」のものがよいと、清少納言も「枕草紙」の中で言っている。


























