新時代に跳ねる! 社会ニーズが追い風に 住宅企業、ビル木造化で商機拡大 プロトタイプ開発に前進
住宅新報 2023年1月3日 号 29面
昨年は、木造ビルの普及を目指し、住宅供給事業者による木造ビルのプロトタイプの研究開発の前進が目立った。
食品メーカーのカバヤ・オハヨーグループで岡山を拠点に年間1200棟の戸建て住宅を供給しているライフデザイン・カバヤは、中大規模建築で強みを発揮しやすいCLT材(クロス・ラミネイティド・ティンバー=直交集成板)を使用した中高層建築のプロトモデル化に着手、主要構造部をCLT材で構成した6階建てビルの設計実証を進めている。同社は、CLT材の採用を15年に開始して以来、非住宅建築物向けに、構造と内装を分けるスケルトンインフィル構造による独自のCLTパネル工法「LCコア構法」を開発するなど、CLT材の普及に向け、研究・開発を進めてきた。
20年度の林野庁の補助事業に採択された今回の設計実証では、コア部分の1点を固定する片持ち構造など、シンプルで汎用性の高い構造を採用することで、CLT建築の経験がない中小工務店や設計事務所などでも簡易設計が可能な仕様を目指すと共に、フランジ部分に薄いCLTパネルを使った複合床スラブを開発し、10メートルの無柱空間の設計を可能とした。現段階では解析手法のモデル構築まで進んでおり、今後は6~12メートルのスパンに対応できる汎用性の高い複合スラブの開発や1時間耐火、2時間耐火の大臣認定取得を目指す。
























