古民家宿の物語 日本全国リノベーション (32) 奈良県橿原市「大和八木ゲストハウス笑顔」(上) 現代とレトロが交差するエリアでの挑戦
住宅新報 2023年3月14日 号 17面
南大和の重要拠点だった 奈良県の中央部に位置する橿原市の八木町で、昨年、古民家宿に泊まってきた。橿原市八木町は、古くから奈良盆地を南北に結ぶ幹線道の下ッ道と東西に走る横大路の交差する辺りを中心に発達してきた。現代も近鉄線が東西と南北にクロスしていて、八木町は旅の拠点として便利な場所だ。かつてこの辺りは「札の辻」と呼ばれ、中世から「八木市」が開かれ、南大和の物資の集散地だったのだ。近くには重要伝統的建築物群の今井町もあり、古民家ファンには魅力的な場所だろう。
笑顔が魅力な宿主
古民家宿の名前は、「大和八木ゲストハウス笑顔」である。親しみやすい名前とエコノミーな宿泊料金に魅かれた。訪ねると、本当に笑顔が素敵な若い宿主さんが迎えてくれた。裏の駐車場から庭続きの玄関を開け、通り土間へと進むと、管理人室のカウンターが見えた。この宿には部屋が3つと共有のダイニングキッチン、畳のリビングがある。3つの部屋のうち1つは、隣に並ぶ「離れの建物」を利用している。























