不動産鑑定士レター プラスに限らない不動産価値 「0円物件」サイトが話題に
住宅新報 2023年9月26日 号 3面
連載: 不動産鑑定士レター

全国各地で空き家問題が深刻化し、各自治体は対策に頭を悩ませているようです。北海道においても、特に郡部は過疎化・高齢化が進み、不動産を持っていても処分が出来ないため空き家として放置されるケースが増えています。このような不動産は保有していると固定資産税が掛かり、建物を取り壊して更地にしたとしても土地価格以上の解体費がかかり、費用の持ち出しとなることから「負動産」などと言われることがあります。不動産鑑定士協会において相談会を実施すると、〝相続で取得した物件が「負動産」でどうしたら良いでしょうか?〟というような相談も増えています。
自治体によっては空き家についての相談窓口を設置していますが、独自の活動のみでは限界があります。そんな中で「0円物件」のマッチングを行うサイト運営会社が北海道にあり、話題となっているという記事を目にしました。その名も「みんなの0円物件」。売却できず保有するだけでコストがかかるなら〝お金はいらないから誰かもらってくれないか〟と考える所有者と、〝ただでもらえるなら譲り受けたい〟という取得者の利害が一致し、多数の成約実績を上げています。
このサイト運営会社は自治体との業務提携を行っており、当初は北海道だけでしたが、現在は道外の自治体とも提携しています。登録されている物件を見てみると、確かにリフォームに費用がかかりそうだとか、借地であるとか売却となると難しそうな物件ばかりです。しかし、物件価格が0円なら初期投資が抑えられ、譲り受けたい人はいるかもしれないと思いました。























