古民家宿の物語 日本全国リノベーション (52) 山梨県北杜市「農家民宿古民家なかや」(上) 里山の原風景に残る名主の家
住宅新報 2023年11月7日 号 11面

江戸時代後期の建物を再生した
かつて武田信玄に使えていた武士集団の里でもあり、その昔は縄文時代の遺跡も残っていて、太古の時代から豊かな土地だったことが想像できる。山間のエリアながら、フラットな場所が多く、農業に適しているようだ。「なかや」の管理人である大塚謙一さんもブルーベリー作りを津金でしている。
「なかや」の建物は江戸時代後期のもので、170年から180年ぐらい前になる。名主であった早川家の本家だった。最後はおじいさんが1人で住んでいて、その後、30年間空き家になっていた。2006年にリノベーションして宿にする計画が進み、現在は、NPO法人文化資源活用協会が管理をしている。大塚さんはその理事長でもあり、実際に宿泊者対応をしている。
元理事長の高橋さんが、人口減少する過疎地を活性化したいとの想いで、活動が始まった。昔ながらの村を守るという意識が強かったのだろう。06年当時は、地域の人や学生ボランティアなどが参加し、建物再生に向けた大掛かりな工事を行った。しかし、断熱性能など細かいところの修繕が終わってないため、13年からは、大塚さんが中心になって宿づくりの古民家リノベーション工事を再開した。






















