古民家宿の物語 日本全国リノベーション(69)島根県大田市「湯るり」(上) 地域に貢献するゲストハウスに
住宅新報 2024年6月25日 号 11面

赤い瓦屋根が連なる古民家
寂れた温泉町へ
オーナーの近江雅子さんによると、最初は宿をやるつもりがまったくなかったそうだ。東京で夫婦と子供と暮らしていたが、13年の3月末に夫が温泉津の寺を継ぐことになり一緒に戻ってきた。それまでは専業主婦で、ビジネスの経験も無かった。
温泉津に引っ越した時は、かなり寂れた印象だったという。近江さん自身は近隣の江津市の出身で、当時と比較しても町が寂れてきた現状が理解できたそうだ。温泉宿が数軒あり、年配のご夫婦がチェックインされて街を少しぶらぶら歩くぐらいだ。温泉津は重要伝統的建築物群に指定されていて、近江さんが戻った当時の空き家調査では、53%だった。






















