不動産鑑定士レター 島根県の災害対策事業 代替ルート確保や里山の整備など
住宅新報 2024年7月30日 号 3面

近年全国各地で地震・水害・土砂災害等の自然災害が頻発しています。島根県においても2018(平成30)年以降、島根県西部地震や県西部を中心とした大雨による水害や土砂災害が多発しています。地球温暖化による異常気象の影響により、将来的に自然災害が増えるとの予測もあります。災害対策として道路整備・治水事業・土砂災害対策事業等の各種災害対策事業が急がれます。
【高規格幹線道路】
高規格幹線道路(いわゆる高速道路)の主な機能としては、地域の中心都市を結ぶ効率的な連絡や空港・港湾と自動車交通網との有機的結合等が挙げられますが、地方の交通インフラの脆弱な地域では、災害時の代替ルート確保も重要な機能です。現在、島根県では山陰道の工事が進捗中です。山陰道は鳥取県鳥取市を起点とし、山口県下関市を終点とする延長約380キロの道路で、現在の開通率約60%と断続的となっています。島根県は東西に長い県ですが、東西を横断する道路は今のところ国道9号のみでJR山陰本線も単線です。21年8月に長雨の影響により出雲の一部区間の国道9号が通行止めになり、JR山陰本線も不通となりましたが、一部開通していた山陰道には被害がなく迂回可能でした。山陰道が災害時の代替道路としての大きな役割を果たしたのです。自然災害の多い島根県では一日も早い山陰道の全線開通が期待されます。























