「令和時代の賃貸ビジネス」~コンサルタント沖野元の視点~ 第58回 シアトル滞在記(4) ITツールの根底にあるフィロソフィー
住宅新報 2024年9月24日 号 12面

米国シアトルのエージェント宅にホームステイした話の続きである。私のホストだったタンさんの営業を身近で見た米国不動産エージェントの営業をサポートしているITツールとそれを日本が容易に真似できない理由について書いてみたい。
以前本稿で「リアルターは6人に1人が6カ月生き残ることはできない」という言葉を紹介した。生き残りの厳しさが十分に伝わるだろう。稼げないと生活できなくなり、退場を余儀なくされる。ただ、米国ではエージェントが働きやすい環境が整っている。その1つがブローカーという存在である。ブローカーはエージェントに働くためのブースやデスクといったスペースを提供し、名刺や物件販売用のチラシ印刷サービスを提供し、更には売り上げを上げるための情報提供や教育研修を行う。エージェントは個別に営業活動を行うため孤独になりがちだが、いずれかのブローカーに所属することで多くのサポートを受け、事務所でスタッフや他のエージェントとのコミュニケーションを行う。
もちろん、ブローカーとの契約で何らかのかたちでフィーを支払うことになっている。






















