不動産鑑定士レター 鑑定評価の必要性と活用方法 利用者の利益になる手法を提供
住宅新報 2025年1月28日 号 3面
連載: 不動産鑑定士レター

私たち不動産鑑定士は、不動産の適正な経済価値を貨幣額をもって表示すること、つまり価格または賃料を示して、その対価として評価報酬をいただく生業です。本連載をご覧の皆さまには「不動産鑑定評価」について、認識・理解頂いていると思いますが、一般の方々にはなかなか認知されていない職業ですし、ましてや鑑定評価の活用方法やメリットをご存知の方はとても少ないのが実情です。そこで今回は鑑定評価の基本的な役割・必要性や有効な活用方法についてお話ししたく思います。
【公的評価】
不動産鑑定評価の果たす役割として最も公共性・公益性の高い仕事は、国土交通省地価公示に代表される公的指標価格や、行政による買収のための鑑定評価と言えるでしょう。1969(昭和44)年に地価公示法が施行され、第一条に「その正常な価格を公示することにより、一般の土地の取引価格に対して指標を与え、及び公共の利益となる事業の用に供する土地に対する適正な補償金の額の算定等に資し、もつて適正な地価の形成に寄与することを目的とする」とあります。























