古民家宿の物語 日本全国リノベーション 110 群馬県桐生市「DIVE INN KIRYU 」(下) 「旅人も地元民も同じ目線で」
住宅新報 2025年9月2日 号 11面

価値の発見へ
「宿泊者には、ただ泊まるだけでなく、この町の空気を吸ってほしい」と星野さんは語る。宿の利用者は、東京など都市部から訪れる30~40代のカップルや友人グループ、あるいは一人で静かに過ごしたいという人たちと幅広い。中には「将来は地方で暮らしたい」という思いを持つ人もいて、滞在をきっかけに地域活動に関心を持つことも。
地元住民にとっても、イベントやワークショップを通じて、この宿は新たな交流の場となっている。そして、まちの魅力が再発見され、まちに住む人が「観光客の視点」に触れることで、自分たちの暮らす環境の価値に気づくきっかけにもなっているのだ。星野さんは「いわゆる観光客が桐生に観光に来るのではなく、旅人と地元の人が同じ目線でこの町を歩けるような関係を作りたい」と語る。






















